こんにちは、田代です。
先日、ふと思い立って御殿場の時の栖へ行ってきました。
イルミネーションの季節になると、
なんとなく「行っとく?」みたいな気持ちになるんですよね。
毎年訪れている場所ですが、
季節の空気を静かにまとったあの雰囲気は、
何度行っても心が和らぎます。
今年でなんと30周年を迎えるという時の栖のイルミネーション。
2025–2026シーズンは「マジックフォレスト」をテーマに、
音と光が織りなす没入感が楽しめる内容になっていました。
期待を胸に入場すると、
まず目に飛び込んでくるのは高さ20mのシンボルツリー。
富士山をイメージしたというそのツリーは、
暗闇の中に凛と立ち、想像以上の迫力です。
思わず「おぉ…」と声がもれてしまうほどの存在感で、
写真では伝わりきらない美しさがありました。
そのシンボルツリーを抜けると、
ひときわ輝く光のトンネルが迎えてくれます。
550万球の光が彩るトンネルは、
テーマの通り“森の中を進んでいく”ような物語性があり、
歩くだけでその世界観に引き込まれていきます。
煌びやかな光と音に包まれ、今年は例年以上に
幻想的な雰囲気をまとっている印象でした。
さらにトンネルを抜けた先では、
上空150mに達する噴水レーザーショーが待っています。
音と光と水がぴたりと揃い、
レーザーが水しぶきに反射して浮かび上がる表情はどれも美しく、
しばらく見入ってしまうほどの迫力がありました。
一通り会場を歩いたあとは、
屋台で買った温かい食べ物でひと息つく時間も楽しみのひとつ。
冷えた体にじんわりと温かさが戻ってくるあの感覚は、
この季節ならではの小さな幸せです。
おわりに — 静けさの中に宿る“魔法”の夜
今年の時の栖イルミネーションは、まさに静かな森に魔法が溢れる
“ファンタジーフォレスト”の世界そのものでした。
華やかさだけではなく、ひとつひとつの光や音に物語があり、
歩くだけで心がふっと軽くなるような、
そんなやさしい時間が流れていました。
寒い夜の空気と、
その中でそっと灯るあたたかな光に包まれるあの感覚は、
やっぱりこの季節ならではのもの。
毎年ここを訪れたくなる理由を、あらためて感じた気がします。
また来年も、この小さな冬の旅に出かけたくなりました。